フューネラルブーケの中には、家庭の事情や年代などの理由からクリスマスを経験した事がない子もいるようです。
え!そうなの!?すごい楽しいよ!!
クリスマスを経験した事のあるフューネラルブーケは言います。
でも、口で説明した所で体験した訳ではないので想像はうまく膨らみません。
そんなフューネラルブーケ達を見て、ニュロはある助言をします。
「…じゃあ、皆で色々持ち寄ってクリスマスパーティーとかしてみたらどうかな。」
そうか!それなら楽しめそう!やろう、やろう!とフューネラルブーケは大はしゃぎ。
…え?どうやらクリスマスに似付かわしくない物を持ち寄るフューネラルブーケもいるかもしれない?それとも純粋にクリスマスを楽しもうと奮闘するかもしれない?
まるで闇鍋のような混沌のクリスマスになるか、それとも一切の危険がない普通に楽しいクリスマスになるか。
果たして、どっちになるのでしょうか?
皆で飾り付けをしたり、クリスマスディナーやクリスマスケーキを食べたり、プレゼント交換したりと大満足なクリスマスを過ごした。
クリスマスを知らないフューネラルブーケ達もとても楽しそうで…。
自分たちの忘れられない思い出になりそうだ。
「…楽しそうで何よりだよ。」
「クリスマスを楽しむのに、善人も悪人も関係ないからな。」
「えぇ、えぇ!楽しみたい時に楽しめば良いのです♡わたくしのように♡…あ、でも人間にわたくしの真似されるのは少々腹が立ちますが♡思わず砂糖に変えてしまいそうです♡」
「最後は余計だろ。」
「そうかい?兄さんらしくて良いじゃないか。僕は賛成だよ。」
「…はぁ、勝手にやってろ…。」
「ニュロちゃーん!ノアちゃんと一緒にケーキ食べよ!」
「…ん、今行くよ。」
「わーい!」
…メリークリスマス!
フューネラルブーケ達のクリスマス 終
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