ダーズンローズの花よ舞え 振り返りの会①

🍂→ジャック

🎼→メヌエット


🍂「"フューネラルブーケの花よ贖え"に参加が確定した諸君、ご機嫌よう!

僕はお馴染み金銭と交換で人間の欲望を叶える便利屋をしているジャックだよ。

本名はジャクリーヌ・スキュア=オーバラライデンだけど、長いからジャックって呼んでほしいな!

…まぁ、ほとんどの人間君は僕の事を知っているはずだから、自己紹介なんて省いても良かったんだけど一応…ね、あはは。

今は何故か振り返りの会の司会を務めているけど、こういうのは細かい事は気にしたら負けだから肩の力を抜いて見ておくれよ。

さて、僕の自己紹介も終わった所でこの振り返りの会では何をテーマにお話するかと言うと、前作"ダーズンローズの花よ舞え"終了から半年経過しているから、もしかしたら"あれ?あの企画どんな感じだったっけ?"って人の為に前作を振り返りながらゲストと会話を交えてお送りしようって事さ!

ちなみに今回を含めて振り返りの会は合計3回行う予定、なおかつゲストは毎回変わる予定だから、楽しみにしておくれよ。

じゃあ雑談はここまでにしておいて、ゲストの紹介に移ろうか。

ゲストは…おっと、僕がただ言ったんじゃつまらないし折角だから名乗らせてあげようか。

…ほら人間君、参加者の人間君達に挨拶してみよう。」

🎼「はいはーーい!!メヌはメヌ!!!12歳、小学6年生です!!

苺と薔薇のパウンドケーキが好きです!!宜しくお願いしまーす!!!」

🍂「…コホン、この人間君はメヌエット=フィリサティ。

前作で登場したアーテル・フィリサティとビアンカ・フィリサティの娘だ。

君、来年中学生になるんだろうからもう少し年相応に挨拶したまえよ。」

🎼「はーい、ごめんなさーい…」

🍂「…さて!ゲストの挨拶も終わった事だし、前作の振り返りにいってみようか!」

🎼「はーい!!」


🍂「まず、僕がある人間君から依頼を受けた所から始まるね!」

🎼「依頼ってなーにー?」

🍂「そう!ある人物、まぁ君の父親と母親の友人に当たる人間君に依頼を貰ったんだけどその内容が実に面白くてね!」

🎼「パパとママのお友達!?誰だろー!そしてどんな依頼ー?!メヌにも教えてー!!」

🍂「そうだね、君の父親と母親の結婚式で使った12本の薔薇の花束…ダーズンローズを人間にしてって頼まれたんだよ!

まぁ傑作だよね!だって、目の前に対価さえ払えばどんな願いでも叶える僕がいる。

普通の人間なら、行方不明のご夫婦を僕自身に探してきて欲しいって頼むと思うんだ。

それを、薔薇を人間にしてご夫婦を探してくれって!中々面白いよね!

だから人間という生き物はいつまで経っても飽きないんだ。」

🎼「へ〜!だーずんろーず?ってパパとママにとってよっぽど大事なんだねー!」

🍂「らしいね!まぁ、ダーズンローズを人間にしたがるこの友人君の真実基魂胆は次の回で話すとして、当時特に何も疑わなかった僕は依頼を成立させたよ。

こうして12本の薔薇は僕の魔導で人間の姿を得て、ご夫婦が行方不明になる前に残した手紙だけという僅かな手がかりから夫婦を探していくのさ。

12本の薔薇達が各々どんな子たちなのかは、次の次の回で話そうかな。

なんてったって今回はあくまで前作のお話を振り返る会、だからね。」

🎼「パパとママが残したお手紙?ってなんて書いてあったの?」

🍂「『永遠の愛と幸せを探しに旅をしてきます。私達の事はどうか探さないでください。』だったかな。

まぁ、特に面白くも何ともない普通の置き手紙だよね!」

🎼「でもパパとママはそのだーずんろーずちゃん達が見つけてくれるんだよね?だって、じゃないとメヌ、産まれないよ!?」

🍂「少し落ち着きたまえ。話が進まないだろう。

(この子、なんだか苦手なんだよなぁ…まぁ、いいや。)」

🎼「う"〜〜、ごめんなさい…」

🍂「しかし、ご夫婦探しの旅も順調とは言えなくてね。

何も手がかりが得られないまま1ヶ月が経過していたんだけど、ある貴婦人が冬に開催する"全ての問題に答えられたら望むものが何でも手に入るナゾトキの舞踏会"で話が急展開するよ。

ちなみに、ここで僕の昔の同期である兄さんとニュロが初登場するよ。」

🎼「兄さん?ニュロ?…あ!あのちいさいお兄ちゃんとおっきいお姉ちゃんの事?」

🍂「そうだよ!」

🎼「わー!メヌ、あのお兄ちゃんとお姉ちゃんは頼りになるから好きなの!」

🍂「……おっと、ニュロは構わないけど兄さんはダメだよ。

…良いね?いくら顔見知りの人間君の娘の君が相手でも僕は一切容赦しないよ。」

🎼「ぴえぇ……」

🍂「…あぁ、話がズレてしまったね。ごめんよ。

ナゾトキの舞踏会に参加したダーズンローズ達は貴婦人が出す全てのナゾトキに正解して、見事ご夫婦が別の都市に行ったという貴重な手がかりを得たんだ。

そして、僕たち大魔法使いが船を作って別の都市に出行くことになった。

しかし、入れ違いになっていたようで諦めて別の場所に行こうとした矢先にトラブルに巻き込まれてしまってね。

結局、入れ違いとトラブルが2回ほど起きてご夫婦に会えるまで2ヶ月近くはかかったね。」

🎼「大変だったんだね〜…」

🍂「そう思うだろう?これからもっと大変なことが起きるよ?」

🎼「えー!?ほんと!?聞きたい!聞きたい!」


🍂「無事にご夫婦と再会したダーズンローズ達は…おっと、そろそろ時間だ。

今回はここまでにしておこうか。」

🎼「えーっ!?おしまい〜!?もっと聞きたい〜!!!おーねーがーいー!」

🍂「はいはい、時間は時間だからね。我儘は後でニュロにでも言いたまえよ。

…さて、それじゃあまた次回の振り返りの会でお会いしよう!

ちなみに、ゲストが誰になるのかは次回のお楽しみって事で!

それでは、ご機嫌よう〜!」

🎼「ばいばーい!!また会おうねー!!」