フューネラルブーケの体の仕組みとなります。


・見た目や自身で自覚出来る部分は生きていた頃と何ら変わらない。

・生前の記憶がフューネラルブーケによっては一部がなかったり完全に失ってしまった場合がある、またフューネラルブーケはこの世に未練がある為 罪を犯したとは言え 天国にも地獄にもいけない存在の為 死後 亡霊として彷徨っていた間の記憶を保持する者や保持しない者、または無の存在になって何もない空間をフラフラとしていたなど様々である。また、四十九日を過ぎたら未練や復讐心等が大きくなり、自我を保てなくなり悪霊と化していた可能性もあるかもしれない。

・フューネラルブーケは国籍は全員バラバラであり、尚且つ生前罪を犯し 罪を清算する機会もなく無惨にも死んでいった者が対象である。

・甦っても空白の期間の分 急速に成長したり老いたりする事はない。なので死んだ当時の外見、年齢のまま。例えば3年前に30歳で亡くなった場合は33歳にはならず、30歳のままの姿になる。しかし、人によっては何故か空白の期間分の髪の毛が伸びたり爪が伸びたりする事もある。理由は不明。

・髪や瞳の一部が司る花の色に影響される。しかし、統一性はなくフューネラルブーケによって変化する部分は異なり、片方の瞳の色のみ変化や髪の一部分が変化、またはその両方が影響した等1人1人異なる。

・血の色は元の血の色(この場合は、生前は全員人間の為 赤黒は固定色)に花の色が混ざったような色になる。

(例えばレオンだと司る花の色は黄色の為、赤黒+黄で暗い橙色のような血の色になる。)

・ジャックが薔薇から人間になった薔薇人間の性質上、本人が意図しなくてもどうしても体や顔の何処かに司る花の紋章がついてしまう。

・心臓部分に元となる花の生命力とジャックの魔力が纏わせてある、所謂コアのようなものだがダーズンローズとは違い特に心臓部分を破壊されても死亡する事はない。

(ただしそれ相応の痛みは伴うので、気絶するような痛みが襲うだろう。)

・花の生命力にも限界がある。花にもよるが、1ヶ月〜2年程で生命力がなくなってしまうので1,2年に1回は新しく花の生命力を補充しないと動けなくなる。花の生命力抜きのジャックの魔力だけで動くことは出来ない。

・その為、ダーズンローズにあった司る花が枯れる=完全な死を迎えるなんて事はなく 対象の花があればフューネラルブーケは何度でも甦る。まるでゾンビのように。

・フューネラルブーケは蘇生魔導で甦ったので、蘇生されたと言う事はこれ以上死ぬと言う事はあり得ない。なので、致命傷を負っても死ぬ事がなく己の再生機能に頼る他なかったり、細切れになっても自我を保ち 人の形になりながら再生していくという ある意味ダーズンローズよりも耐え難い苦痛を強いられる事となるだろう。あまりにも痛みが耐えられない時は己の再生機能だけに頼らずとも、大魔法使い様やフューネラルリースに頼んで治療を施して貰う方が良いかもしれない。

・目を怪我しても、ダーズンローズとは違い視力低下する事もなく元に戻る。

・マグマや深海に落ちても、ただただ水圧でぺしゃんこになったりドロドロに体が溶けるだけで死ぬことは絶対にない。転落も同様で、体がおかしな方向にネジ曲がってもものすごく痛いだけで死ぬことはない。

・腕や脚を切られても、少しでも切られた元がないと修復出来ないダーズンローズとは違い切られた部分が自己再生をしようと時間をかけて生えてくる。切断された元の部分は、まるで灰のように朽ちて消えてしまうので保存したりそのまま保存する事は出来ない。しかしやはりそれ相応の痛みはある。例えるなら、成長痛の何倍もきつい痛みだろうか。

・蘇生に使った材料は髪や遺骨の一部分(ジャック自らが、情報を元に各地に出向いて墓や死んだと思われる場所を荒らして遺骨を入手したり、遺族の家に不法侵入し遺品を荒らしその中に付着していた髪を拝借した等。)、フィリサティ夫婦の親族から貰い受けた仏花や墓花のみの至ってシンプルなもの。ジャック自身に黒魔導を使用したことによる代償はない。

・ダーズンローズ同様、人間がかかる病気にもなれば植物がかかる病気にもなる。ダーズンローズとは違い、そこまで治癒力は高くない為 不調の時はジャックに薬を処方してもらう事をオススメする。

・フューネラルブーケは既に故人の為、死者を法律で裁く事は出来ない都合上フューネラルブーケとして甦った以降に犯した罪を問う事は不可である。戸籍を作り直したり、死亡届を取り下げる事も不可能である。なので、ダーズンローズ同様やりたい放題な訳だがやりすぎるとやはりジャックから直々に罰が下されるので程々にしておいた方が良い。

・世間一般的にフューネラルブーケは"故人"として扱われている、フューネラルブーケとして甦った事を知っているのは大魔法使い様の3人、ジオンモナンの警視総監等の一部の警察庁トップに君臨する警察官数人、それと☓☓☓☓☓☓のみ。ここに記述していない人物、フューネラルブーケに関わりがあった遺族は甦った事は知らない。

・怪我の後遺症により、記憶が抜け落ちてしまった場合失った記憶を戻す事は出来ないので戦闘も自分に怪我がないように慎重に行動する事をオススメする。

・今回はフューネラルブーケ同士で不足分の魔力を補い合う事が出来る。握手したり、ハグをする等互いの体に触れ合うと魔力を補給出来る。花の色が相手と近い程、体に適応しやすいが特に花の色が真逆だったり、無彩色でも対して問題はない。簡単に言えば同一の血液型の輸血パックがない場合でも、AB型はすべての血液を輸血出来るといった感じ。違う花の色の魔力を貰っても、見た目に変化が生じる事はない。

・夫婦が道中、死体として見つかった場合など 仮に依頼達成が出来なかった場合 即日蘇生魔法を解除され、あの世に送り返されてしまう為、何か目標がある人は頑張って依頼をこなしましょう。

・フューネラルブーケは同じ罪人かつ死者同士だが、あくまで他人だ。トラウマ持ちや秘密主義者もいる為、偽名を付けている者や生前や過去を隠している者もいる。そして、偽名を本名だと思っているフューネラルブーケや自分と似たような過去だろうと思っているフューネラルブーケ等 本名や生前、過去を知らない人も多い。勿論、中には知っている人もいるかもしれないが。